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提出締切時期 | 2023年7月中旬 |
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私は、卒論研究で「地方都市における地域冷暖房システムと再生可能エネルギー電源の連携可能性」に関する研究を行いました。地域冷暖房システム(以下DHC)は低・脱炭素社会実現のために重要な役割を担うことが期待されていますが、地方都市ではあまり普及していないのが現状です。そこで本研究では、総務省が推進する分散型エネルギーインフラプロジェクト策定都市のうち、人口10万人以上の16
都市を対象に調査し、その結果、DHC地区と再エネ電源を利用した地域新電力との連携を計画している都市が半数あることが分かりました。そして、既存の地域新電力について調査し、主に清掃工場や太陽光発電から電力を賄っているという結果を得ました。そこで、天候により出力が不安定となる再エネ電源の安定的な供給のために、DHC地区との連携を提案しました。具体的には、地域新電力で余剰が発生した場合にはDHC地区内のヒートポンプと蓄熱槽で吸収し(上げDR)、不足が発生した場合には地区内のCGSから不足分を賄う逆潮を行います。今後は、この連携するシステムモデルを構築し、シミュレーションにより可能性を検討する予定です。
私の長所は、周りと協力しながら行動できることです。海外建築研修でバルセロナに行った際、バルセロナ市内の歴史的地区に地域住民と観光客のためのパブリック施設を提案するという課題に2人1組で取り組みました。まず敷地見学を行い、住民と観光客が分断されている現状を施設の建設に伴って解決するという方針を立てました。また、施設を訪れた人々が楽しみながらこの地区の歴史を学べるような仕組みを作りたいと考えました。作業を進めていく中で、地区の歴史についてどのように表現するのか何度も話し合いながら考えましたが、なかなか良いアイデアが出ず行き詰ってしまいました。そこで、もう一度2人で敷地見学に行き、その敷地がどのように使われるのが望ましいのか、住民と観光客がどのようにまじりあい、分けられるべきかについて話し合いを重ねました。その結果、「Flow」という言葉をキーワードとし、住民と観光客の施設へのアプローチ動線を分け、施設内で融合することでまじりあいと分断を表現するという結論を出すことができました。
手書きで記入部分は丁寧な字を心掛けました。