- 2021年2月上旬
- 大阪府
- 3日間
ES
提出締切時期 | 2020年11月中旬 |
---|
私は、高効率な電力変換を目指す「パワーエレクトロニクス」について学んでおり、特にOOOを用いた次世代半導体デバイスの研究を行っています。パワーエレクトロニクスは、半導体デバイス・回路・制御の三要素から成り立っており、中でも半導体デバイスの性能はパワエレ技術の根幹を支える重要な要素です。近年、次世代材料として注目されているOOOは主流な半導体材料よりも優れた物性値を有しており、低損失で高破壊耐量なデバイスの作製が期待されています。しかし、デバイスの設計のみでは低損失と破壊耐量を同時に満たすことは難しく、現状ではOOO本来の性能を引き出せていません。そこで私は回路の技術を組み合わせてこの課題を解決する手法を考案しました。回路がデバイスの破壊耐量を担保することにより、デバイスは低損失性能に特化することができます。私はこの低損失特化型OOOデバイスに焦点を当て、回路適用の際に最も重要となるスイッチング特性を実測とシミュレーションから解析しました。その結果、従来デバイスの6倍もの電流をスイッチングできることを明らかにし、低損失特化型OOOデバイスの有用性を実証しました。
パワエレ技術の発展が「省エネ社会の実現」に繋がると考えたからです。私は大学入学前から「エネルギー問題の解決に携わりたい」という想いがあり、エネルギー創造とは異なる「エネルギーの利用効率向上」という手法で省エネ対策に貢献している、パワーエレクトロニクスに興味を持ちました。パワーエレクトロニクスは、家電から鉄道といった電気エネルギー(電力)を用いる領域では欠かせない技術であり、近年では電気自動車やIHヒーターといった、従来は電力が使われていなかった領域においても需要が増加しています。このような電力需要の拡大と昨今の省エネ対策の要求の高まりによって、より効率の良い電力変換を行うパワエレ技術が求められています。このように「省エネ社会の実現」、ひいては「持続可能な社会の実現」の一翼を担うことができるパワーエレクトロニクスの研究にやりがいを感じたため、この研究テーマを選択しました。
別々に研究が進められていた回路とデバイスを組み合わせ、系全体で低損失・高破壊耐量の実現を目指したことです。私は当初OOOデバイスの研究グループに所属し、低損失特化型デバイスの特性評価を行っていました。しかし研究を進めていくと、低損失特化型デバイスの破壊耐量が非常に低いことがわかり、従来回路への適用が困難であることが判明しました。そこで私は、同研究室の回路グループが研究していたOOOという回路に着目しました。この回路はデバイスの破壊耐量を担保することが可能なため、低損失特化型デバイスと組み合わせることで理論上では低損失・高破壊耐量を同時に実現できることを考案しました。
自分の知識や経験が、企業の研究開発にどれほど貢献できるのかを挑戦したいと考えています。大学での研究活動では学術的な価値が重視されるのに対し、企業での製品開発ではお客様の視点から考えることが重視されると考えています。この違いを踏まえた上で、実際に貴社の職場の雰囲気や製品開発へのアプローチを体感することで「企業の技術者として求められること」を学び、エンジニアとしてさらに成長したいと考えています。
世界トップクラスの技術力を有する、貴社ならではの「研究開発の心得」を学びたいと考えています。大学の研究ではお客様との関わりが少ないため、企業の研究開発で重要となる顧客目線についての理解が浅いと感じています。そのため貴社のインターンシップを通して「人々や社会への貢献を意識した研究開発」を肌で体感し、自分に研究開発職としての適正があるのかどうかを見極めたいと考えています。
研究内容の設問では、専門知識を使いすぎないように心掛けた。
全体的に「論理的に簡潔に」を意識した。